想い出のオールスター【投手イチロー】
2018年 07月 14日
これも強烈な印象として残ってる。
1996年、オールスター第2戦。
場所は東京ドーム。
9回裏のこと。
打者はジャイアンツの松井秀喜。
ここで、パ・リーグの仰木監督が、告げた。
「ピッチャー、イチロー!」
仰木サンの粋な計らいだった。
球場は大歓声。
ライトからマウンドに向かうイチロー。
凄い演出でしたね。
オールスターならでは、ともいえる。
ご存じの方が多いと思うが、
イチローはプロ入り前、投手だった。
あの鉄砲肩は、それゆえのもの。
TVを食い入るように観ていた、私。
ノムさんがベンチを飛び出し、
何やら松井とヒソヒソ話。
そして...。
全セ監督は代打「高津」を告げる。
これは当時、賛否あったわけです。
そのまま、松井VSイチローを観たいファン心理。
かくいう私もその一人だった。
そんな中、
オールスター史上初の野手が投手に。
イチローの投げたストレートは145㎞/h。
とんでもなく速かった。
キレもあった記憶、です。
結果は遊撃ゴロで試合終了。
あのまま、松井秀喜との対決を観たかった。
ってLIVE観戦中は思った。
けど、
暫くして意図がわかった気がした。
あの場面。
プロ野球の全体として、
イチローが抑える事にも大きな意義がある。
仰木サンは、
イチローを投手に起用したら、
松井に代打を送ってくる事まで考えてたかも。
そして、
ノムさんは見事に応えた。
あのまま松井クンが本塁打とかしたって、
当たり前すぎて何にも面白くない。
万が一、打ち損じたら、
松井のプライドもいかばかりか。
両選手に配慮した采配、だった。
セパ両監督のセンスの良さを垣間見た試合。
こういう演出が出来るオールスター。
これ、少なくなった、かな..。
神宮の杜
by jingu17
| 2018-07-14 00:04
| SWALLOWS回想
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