想い出のオールスター【投手イチロー】

これも強烈な印象として残ってる。

1996年、オールスター第2戦。
場所は東京ドーム。

9回裏のこと。
打者はジャイアンツの松井秀喜。
ここで、パ・リーグの仰木監督が、告げた。

「ピッチャー、イチロー!」

仰木サンの粋な計らいだった。
球場は大歓声。
ライトからマウンドに向かうイチロー。

凄い演出でしたね。
オールスターならでは、ともいえる。

ご存じの方が多いと思うが、
イチローはプロ入り前、投手だった。

あの鉄砲肩は、それゆえのもの。


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TVを食い入るように観ていた、私。

ノムさんがベンチを飛び出し、
何やら松井とヒソヒソ話。


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そして...。
全セ監督は代打「高津」を告げる。

これは当時、賛否あったわけです。
そのまま、松井VSイチローを観たいファン心理。
かくいう私もその一人だった。

そんな中、
オールスター史上初の野手が投手に。
イチローの投げたストレートは145㎞/h。
とんでもなく速かった。
キレもあった記憶、です。

結果は遊撃ゴロで試合終了。


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あのまま、松井秀喜との対決を観たかった。
ってLIVE観戦中は思った。

けど、
暫くして意図がわかった気がした。

あの場面。
プロ野球の全体として、
イチローが抑える事にも大きな意義がある。

仰木サンは、
イチローを投手に起用したら、
松井に代打を送ってくる事まで考えてたかも。
そして、
ノムさんは見事に応えた。

あのまま松井クンが本塁打とかしたって、
当たり前すぎて何にも面白くない。

万が一、打ち損じたら、
松井のプライドもいかばかりか。

両選手に配慮した采配、だった。

セパ両監督のセンスの良さを垣間見た試合。
こういう演出が出来るオールスター。

これ、少なくなった、かな..。


神宮の杜

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by jingu17 | 2018-07-14 00:04 | SWALLOWS回想 | Comments(0)

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